魔法学園の管理人


向かい側、部屋中央のらせん階段の前。

剣をとぐ大石とか、床に転がっていたハンマーとか、床に広がっていた鍛治(かじ)道具を押しのけて作ったスペースに、
深緑の天然パーマの、メガネの男子生徒がいた。

男子生徒が座るイスの足元で、女子生徒が言った通り、白いオオカミがふせている。

数時間前のことが、一気によみがえってきた。


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