魔法学園の管理人


「私はーー」


ゴーン、ゴーン、ゴーン……。


俺たちの頭上で、まだ聞き慣れない鐘の音が、いつもよりずっと大きい。

部屋をわずかにゆらしたそれが意味することが何か。
一瞬俺たちは顔を見合わせた。

深緑の天然パーマの前髪から、メガネごしに大きく開いた茶色が見えた。

< 33 / 71 >

この作品をシェア

pagetop