黒狼と3年前の真実 【短編】
「それを相談したいから呼んだ。」
「なんや、そんなことかい。直接聞いたらええんちゃうん?何してんのって。」
「旭、口を出して良い事と悪い事がある。」
俺だってそう聞きたいが、
あまり首を突っ込まない方がいい気がする。
「里依は知らないのか?」
「徠?あたしだって知らないことぐらいあるからね?」
里依でも知らされていないのだから
下手に首を突っ込むと厄介事になりそうだ。
「里依、わかったら俺に知らせろ。」
「別に知らせなくても近々わかると思うけど。どうせ…、」
どうせ?
そこで、里依は口を止めた。