黒狼と3年前の真実 【短編】
アイマスクを外され、
ゆっくりと目を開けると
「「「「ハッピーバースデー!里依!」」」」
その瞬間、パンッと音が響きクラッカーの中身があたしに降り掛かった。
結構、驚きが隠せない。
いや、かなりビビった。
「里依、18歳の誕生日おめでとう。」
お父さんにそう言われ王冠をのせられた。
小さい頃からの使い回しだ。
「ありがとう、お父さん。」
お父さんがあたしの頭を撫でて『本当に大きくなったな。』と呟いた。
そして、次々に皆に『おめでとう』と言われた。
誕生日ってことは知ってたけどこんな計画は初めて知った。