黒狼と3年前の真実 【短編】
あたしの誕生日会が始まって数分ぐらい…、
いきなり倉庫の扉が勢いよく開いた。
一斉に皆がそこに注目した。
「やっほー!りーちゃん!」
あれ、この人って…、
「おう!来たか、円(マドカ)」
見た目、お父さん達と同世代の男性。
あれ、誰だっけ……。
この声知ってるような感じがする。
「いやぁ〜、りーちゃんと会うの15年振り?
本当に大きくなったね!」
「…?」
えっと、15年振りということは、
あたしが3歳のときに会った?