黒狼と3年前の真実 【短編】



「そりゃ、里依だって15年経ったら成長するさ。…でも、あんなにちっちゃかったワガママプリンセスがここまで大きくなったんだな。」



こうちゃんひどくない?
ワガママプリンセスって…、、



「こうは東桜の理事長だっけ〜?本当、そこの生徒さんいい加減にしてよ〜。あ、ついでに、かなもそこの教師でしょ?躾してよね。」



躾?
え、この人ってまさか、



「あ、僕の自己紹介まだ だったよね。改めましてりーちゃん。僕は工藤 円(クドウ マドカ)、一応警察官です。あ、初代の幹部でした。」



なに、最後の〝一応〟って言葉。
不思議すぎる。



「よし、これで初代も揃ったな。全員、グラスを持て!6代目、現7代目、そして本日主役の里依!カンパーイ!」



お父さんの掛け声で乾杯をした。

初代の人達は全員ビールかワイン。
健ちゃん達は飲める人だけお酒など、

あたし達は、ま、聞かないでください。




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