黒狼と3年前の真実 【短編】
「颯、マジで夫婦の時間邪魔すんな。」
「あのさ、皐。今は仕事の時間だから。」
ため息をつきながら颯は俺の机の上に更に書類をのせた。
やばい、これはそろそろ片付けていかないと。
「んと、これは明日までに目を通して。そっちとそれは明後日まで。」
ざっと見る限り、かなりの量。
いや、鬼だろ。
「あ、ついでにこれ零から預かって来た。
これは明日のぶんな。」
やばい、こいつ等本当に悪魔に見える。
天使のはずの里依も小悪魔だ。
これは帰ったらお仕置き決定だな。
「里依、帰ったらおぼえとけよ。」