黒狼と3年前の真実 【短編】
「ままぁ!めいね?いっぱいあそんだの!」
実家のリビングから元気よく走る可愛い娘。
芽依はあたしっ子で皐を嫌ってる。
『ぱぱに、めいのままあげない!』
『は?里依は俺のものだ。』
と、よく2人で言い合ってる。
あたしとしては嬉しいんだけどね。
「芽依、晩ご飯何がいい〜?」
「えっとね!ハンバーグ!」
先週も食べた気がするけど。
あたしの気のせいかな?
「やっぱり、おうどん!」
普段、あたしが仕事をしてるから芽依には寂しい思いをさせてる。
だから、せめて夜は甘やかせたい。
「…そうだね。そうしよっか!」