冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
なんでそんなに自己評価が低いの?三宅さんほど店長に向いてると思える人はいない。
いつもショップのことを考えてくれているし、私たちのシフトのことだって頭悩ませながら希望を聞いてくれていることもちゃんと知ってる。それに・・・
「三宅さんはちゃんとジョルフェムを好きだと思います。私、実は見たことがあるんです。三宅さんの商品ノート」
「えっ?あ、あれを見たの?恥ずかしい」
三宅さんの商品ノートを偶然見たのは、まだ私が入ったばかりの頃だった。たまたま私より先に休憩にいっていた三宅さんがテーブルの上に置いていたのがそのノートだった。
ノートの表紙にどでかい字で商品ノートと書かれていたこともあって、私はこのノートを見て覚えろという意味だと思い、ノートを開いた。
「三宅さんのものだと気づかずに勝手に見てしまってすみません。でも、本当に一つ、一つのバッグのことが事細かく書かれていて、ジョルフェムが本当に好きなんだと思いました。好きだ好きだと公言しているだけの私よりもずっと」
「・・・違うの。あれは桜木が入ってから負けてられないって書き始めたものだからそんないいものじゃないのよ。でも、桜木と一緒にショップに立つようになって、私もジョルフェムのバッグ大好きになった。だからこそ、変わるジョルフェムを一緒に見たかった。応援してるから頑張るのよ、桜木」
気づけば二人で抱き合うように泣いていた。やっぱり私は三宅さんが好き。できることなら、三宅さんとこれからもずっと一緒に仕事がしたいと思う。
だからいつか三宅さんがまた戻って来られるような場所を作っていたい。
ジョルフェムの革命。そんな大それたことを出来る自信もやっぱりないし、何をすれば今のジョルフェムが変わるのかもわからない。
それでも、やらなきゃいけないし、やるしかない。
いつもショップのことを考えてくれているし、私たちのシフトのことだって頭悩ませながら希望を聞いてくれていることもちゃんと知ってる。それに・・・
「三宅さんはちゃんとジョルフェムを好きだと思います。私、実は見たことがあるんです。三宅さんの商品ノート」
「えっ?あ、あれを見たの?恥ずかしい」
三宅さんの商品ノートを偶然見たのは、まだ私が入ったばかりの頃だった。たまたま私より先に休憩にいっていた三宅さんがテーブルの上に置いていたのがそのノートだった。
ノートの表紙にどでかい字で商品ノートと書かれていたこともあって、私はこのノートを見て覚えろという意味だと思い、ノートを開いた。
「三宅さんのものだと気づかずに勝手に見てしまってすみません。でも、本当に一つ、一つのバッグのことが事細かく書かれていて、ジョルフェムが本当に好きなんだと思いました。好きだ好きだと公言しているだけの私よりもずっと」
「・・・違うの。あれは桜木が入ってから負けてられないって書き始めたものだからそんないいものじゃないのよ。でも、桜木と一緒にショップに立つようになって、私もジョルフェムのバッグ大好きになった。だからこそ、変わるジョルフェムを一緒に見たかった。応援してるから頑張るのよ、桜木」
気づけば二人で抱き合うように泣いていた。やっぱり私は三宅さんが好き。できることなら、三宅さんとこれからもずっと一緒に仕事がしたいと思う。
だからいつか三宅さんがまた戻って来られるような場所を作っていたい。
ジョルフェムの革命。そんな大それたことを出来る自信もやっぱりないし、何をすれば今のジョルフェムが変わるのかもわからない。
それでも、やらなきゃいけないし、やるしかない。