冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
EMISIAの期間限定ショップまで一週間を切ったある日、珍しく、諒から久しぶりにコーヒーでも飲まないか?と誘われた。
最近はお互い、バタバタしていたこともあってかなかなか一緒の時間を過ごせなかった。私よりも遅く帰り、私よりも遅く出て行く諒。
朝はゆっくりと寝て欲しいから声を掛けないけれど、こっそり寝顔だけはチェックしていた。とはいえ、こうやって並んでコーヒーを飲めるなんて久しぶりだから本当に嬉しい。
「久しぶりだな、こうやって隣り合わせでコーヒーを飲みながら話すのも」
「そうですね。でも、ご飯食べてくれているみたいで安心しました」
諒の摂食障害もほぼ治ったようで、一緒に食事が摂れなくても、私が作った料理をちゃんと食べてくれているようだった。
「ああ。いつもありがとう。それで今日は少し話したいことがあったんだ。もうすぐEMISIAの期間限定ショップ初日だというのに俺は、側で見てやれなくなった。急な話だが、明日から極秘で海外に行ってくる」
「海外?!」
「ああ。まあタヌキ専務らは俺が何をしていようが興味もないだろうけど、とりあえず俺は俺で動いている。みぃはどうだ?少しはいい案が浮かんだか?」
「・・・そ、それがまだ」
最近はお互い、バタバタしていたこともあってかなかなか一緒の時間を過ごせなかった。私よりも遅く帰り、私よりも遅く出て行く諒。
朝はゆっくりと寝て欲しいから声を掛けないけれど、こっそり寝顔だけはチェックしていた。とはいえ、こうやって並んでコーヒーを飲めるなんて久しぶりだから本当に嬉しい。
「久しぶりだな、こうやって隣り合わせでコーヒーを飲みながら話すのも」
「そうですね。でも、ご飯食べてくれているみたいで安心しました」
諒の摂食障害もほぼ治ったようで、一緒に食事が摂れなくても、私が作った料理をちゃんと食べてくれているようだった。
「ああ。いつもありがとう。それで今日は少し話したいことがあったんだ。もうすぐEMISIAの期間限定ショップ初日だというのに俺は、側で見てやれなくなった。急な話だが、明日から極秘で海外に行ってくる」
「海外?!」
「ああ。まあタヌキ専務らは俺が何をしていようが興味もないだろうけど、とりあえず俺は俺で動いている。みぃはどうだ?少しはいい案が浮かんだか?」
「・・・そ、それがまだ」