冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
「いやぁみぃちゃんの食べっぷり見ていて気持ちいいな。一緒に食べててすごく楽しいし、いつもより美味しく感じるよ」
「西原先生も食べてますか?私ばかりじゃなく、食べてくださいね。ほらっ、このハラミすごく美味しそうですよ」
「・・・リョウが言ってたとおりだね」
「言ってたとおり?」
お肉を頬張りながら聞き返すと、西原先生は「それそれ」と笑いながら私を指差した。
「あいつ自身も自分でダメだと思ったのか何度も食べようと頑張ったけど、無理だった。それが君が食べている姿を見て美味しそうに思えて食べられるかもと思ったのを君が最後の後押しのように口に放り込んでくれた。その時に、本当に数年ぶりに『美味しい』と感じることが出来たんだって」
「荒療治が返って良かったんですかね?」
「まあそれもあると思うよ。でも、一番はみぃちゃんの美味しそうに食べる姿だろうね。事情を知ってる僕たちは、やっぱり無理させられないし、後はつまらない接待だろ?そりゃ克服しようにもなかなか出来ないよね。いい意味でそれを君が断ち切ったんだから、リョウにとってみぃちゃんは『特別な存在』になるのは当然だもんね」
「西原先生も食べてますか?私ばかりじゃなく、食べてくださいね。ほらっ、このハラミすごく美味しそうですよ」
「・・・リョウが言ってたとおりだね」
「言ってたとおり?」
お肉を頬張りながら聞き返すと、西原先生は「それそれ」と笑いながら私を指差した。
「あいつ自身も自分でダメだと思ったのか何度も食べようと頑張ったけど、無理だった。それが君が食べている姿を見て美味しそうに思えて食べられるかもと思ったのを君が最後の後押しのように口に放り込んでくれた。その時に、本当に数年ぶりに『美味しい』と感じることが出来たんだって」
「荒療治が返って良かったんですかね?」
「まあそれもあると思うよ。でも、一番はみぃちゃんの美味しそうに食べる姿だろうね。事情を知ってる僕たちは、やっぱり無理させられないし、後はつまらない接待だろ?そりゃ克服しようにもなかなか出来ないよね。いい意味でそれを君が断ち切ったんだから、リョウにとってみぃちゃんは『特別な存在』になるのは当然だもんね」