冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
「・・・深月、悪かった。お前に全てを背負わせて。こんなにボロボロになるまでお前を追い詰めて。俺が一番お前を受け止めてやらなくてはいけなかったのに、お前にそうさせてやれなくてすまない」
諒に突き放されて、終わりだと思っていたのに、彼は私の体を包み込むように、力強く抱きしめてくれた。
どうして、諒が謝るの?諒は何も悪くない。悪いのは何も出来ない私なのに。そう言いたいのに、嗚咽で何も言えない。
「俺は、深月の大好きなジョルフェムを俺の手でもう一度、再起させたかった。好きな女の好きなものを守りたいと思った。だから今の状態を全て変えることばかり考えて、お前に無理難題だけを与えた。でも、違っていたな。お前と一緒に作らなきゃいけなかった」
「どうして?どうしてそんな風に言ってくれるんですか?」
「そんなこと決まってるだろ?お前のことが好きだから。その気持ちしかない」
「・・・こんな、私でいいんですか?」
「どんな深月でも、お前がいい。お前しか俺はいらない。だから一緒にどうすればいいか考えよう。それと深月、笑ってくれないか?俺は、お前の笑顔にいつも救われているんだ」
体を少しだけ離した諒の表情は、少しだけいつもよりも弱々しくて、儚げだった。私もこんな顔をさせたくない。
少しだけ笑顔を見せると、「その顔が一番好きだ」と諒は、私にそっとキスを落とした。
諒に突き放されて、終わりだと思っていたのに、彼は私の体を包み込むように、力強く抱きしめてくれた。
どうして、諒が謝るの?諒は何も悪くない。悪いのは何も出来ない私なのに。そう言いたいのに、嗚咽で何も言えない。
「俺は、深月の大好きなジョルフェムを俺の手でもう一度、再起させたかった。好きな女の好きなものを守りたいと思った。だから今の状態を全て変えることばかり考えて、お前に無理難題だけを与えた。でも、違っていたな。お前と一緒に作らなきゃいけなかった」
「どうして?どうしてそんな風に言ってくれるんですか?」
「そんなこと決まってるだろ?お前のことが好きだから。その気持ちしかない」
「・・・こんな、私でいいんですか?」
「どんな深月でも、お前がいい。お前しか俺はいらない。だから一緒にどうすればいいか考えよう。それと深月、笑ってくれないか?俺は、お前の笑顔にいつも救われているんだ」
体を少しだけ離した諒の表情は、少しだけいつもよりも弱々しくて、儚げだった。私もこんな顔をさせたくない。
少しだけ笑顔を見せると、「その顔が一番好きだ」と諒は、私にそっとキスを落とした。