冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
だから、私は今日、自分へのご褒美にずっと欲しかったジョルフェムのバッグを買った。正直、アパレル業界がこんなにもお金のかかる仕事だとは思っていなかった。
喉から手が出るくらい欲しかったバッグ。だけど、それよりも必要なものは、自分を飾るもの。そう、洋服。さすがにショップ店員がみすぼらしい服を着て接客するわけにはいかない。
洋服と靴。それだけでほぼ毎月の給料は飛んでいく。しかも、私は田舎から出てきての一人暮らし。尚且つ時給の準社員。
先輩たちほどいい洋服を着ることも出来ず、ファストファッションでの大量買いで繋いでいた。
いつも先輩たちは、ブランドのワンピースやスーツに身を包んでいた。でも、私は、安物のブラウスに黄色の花柄のスカート。それにピンクのリボンがついたパンプスで全身一万円未満。
それでも、やっぱりご褒美は洋服ではなく、ジョルフェムのバッグだと決めていた。また、生活を切り詰める日々だけど後悔はしていない。
「本当に幸せ。ずっとずっと楽しみにしていたんだよね」
誰にも聞かれないくらいの声でつぶやきながら、帰り道を歩いていた。明日からは早速このバッグを使うとワクワクしながら。
喉から手が出るくらい欲しかったバッグ。だけど、それよりも必要なものは、自分を飾るもの。そう、洋服。さすがにショップ店員がみすぼらしい服を着て接客するわけにはいかない。
洋服と靴。それだけでほぼ毎月の給料は飛んでいく。しかも、私は田舎から出てきての一人暮らし。尚且つ時給の準社員。
先輩たちほどいい洋服を着ることも出来ず、ファストファッションでの大量買いで繋いでいた。
いつも先輩たちは、ブランドのワンピースやスーツに身を包んでいた。でも、私は、安物のブラウスに黄色の花柄のスカート。それにピンクのリボンがついたパンプスで全身一万円未満。
それでも、やっぱりご褒美は洋服ではなく、ジョルフェムのバッグだと決めていた。また、生活を切り詰める日々だけど後悔はしていない。
「本当に幸せ。ずっとずっと楽しみにしていたんだよね」
誰にも聞かれないくらいの声でつぶやきながら、帰り道を歩いていた。明日からは早速このバッグを使うとワクワクしながら。