冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
「そういや、あんなに楽しく食事したのはいつぶりだろう。もしかして気にしてたのか?俺に無理やり食わせたこと。バカだな、そんなこと気にしなくてもいい。本当に美味かったから」
そう言って、起き上がり、沈みがちで俯く私の頭をまたポンポンと撫でて気にするなと何度も声を掛けてくれるけれど、気にしないなんて無理。
「摂食障害なんて大げさなものじゃないんだ。ただ胃が受け付けないってだけ。だけど、今日はそんなことなかった。お前と楽しくいろいろ話しながら飯食ってそれすら忘れてたよ」
「本当、ですか?」
「顔上げたな。それにしても、そっくりだなこの猫に。みぃだったか?お前も深月だし、今日からお前のこともみぃって呼ぼうか。そういやお前、昔、隠れて飼ってた子猫にも似てるな。懐かしくてずっと会いたかった。そんな気持ちになる」
顔の横にみぃのぬいぐるみを持ってくると、本当にそっくりだという社長。みぃに似ているなんて初めて言われた。隠れて飼ってた子猫にも似てるなんて私、そんなに猫顔かな。
しかもみぃなんて呼ばれたこともない。でも、社長だけが呼ぶ特別な呼び方に、少しまた胸が高鳴った。
「みぃといると不思議な気持ちになる。ついさっき知り合ったばかりなのに可愛くて仕方がない。なんだろうな?この気持ち」
そんな風に言われて、当然私は戸惑うし、顔は真っ赤。それに、頬だって触ってないけど熱くてたまらないに決まってる。
そっと胸元で抱きしめていたみぃのぬいぐるみで顔を覆った。
そう言って、起き上がり、沈みがちで俯く私の頭をまたポンポンと撫でて気にするなと何度も声を掛けてくれるけれど、気にしないなんて無理。
「摂食障害なんて大げさなものじゃないんだ。ただ胃が受け付けないってだけ。だけど、今日はそんなことなかった。お前と楽しくいろいろ話しながら飯食ってそれすら忘れてたよ」
「本当、ですか?」
「顔上げたな。それにしても、そっくりだなこの猫に。みぃだったか?お前も深月だし、今日からお前のこともみぃって呼ぼうか。そういやお前、昔、隠れて飼ってた子猫にも似てるな。懐かしくてずっと会いたかった。そんな気持ちになる」
顔の横にみぃのぬいぐるみを持ってくると、本当にそっくりだという社長。みぃに似ているなんて初めて言われた。隠れて飼ってた子猫にも似てるなんて私、そんなに猫顔かな。
しかもみぃなんて呼ばれたこともない。でも、社長だけが呼ぶ特別な呼び方に、少しまた胸が高鳴った。
「みぃといると不思議な気持ちになる。ついさっき知り合ったばかりなのに可愛くて仕方がない。なんだろうな?この気持ち」
そんな風に言われて、当然私は戸惑うし、顔は真っ赤。それに、頬だって触ってないけど熱くてたまらないに決まってる。
そっと胸元で抱きしめていたみぃのぬいぐるみで顔を覆った。