冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
「お待たせしました」
三宅さんから聞いた話が衝撃的すぎた。だけどそれを顔には出さずに、冷静を装い、社長の車に戻った。
確かにずっと気にはなっていた。
試すようなことはしたくない。でも・・・
「あの、知っていると思うんですが、実は私、今度三宅さんの代わりに店長になることになりました。辞令が出たらお話ししたいことがあるのでその心構えをしたいので大体いつくらいに辞令が出るのかだけでも教えてもらえませんか?」
助手席に乗り込み、エンジンをかけた社長にさりげなく聞いた。
「・・・店長?ああ、そうだったな。いつだったかまた確認しておくよ。それよりみぃはこっちの話し方のほうがいいんだな。この話し方は威圧感があるし、あいつみたいなほうがお前は好きなんだろうなと」
「い、いいえ。私はその話し方の社長がいいです」
「もう好きだとは言ってくれないのか?」
「そ、それは今度また言います」
「そうか。楽しみにしてる。みぃ俺もお前に話したいことがある。そのときに俺の話を聞いてくれないか」
コクンと頷くと、「じゃあ帰るか」と車を走らせた社長。私たちはこの車に乗り込んで一度も目を合わせないまま、互いに他愛ない話を続けた。私は、社長への告白をする。
社長は・・・冷徹社長の秘密を話すはず。三宅さんの言葉が さっきの社長の態度で確信に変わったから。
「一ノ瀬社長は、本当の社長じゃないかもしれない」
三宅さんから聞いた話が衝撃的すぎた。だけどそれを顔には出さずに、冷静を装い、社長の車に戻った。
確かにずっと気にはなっていた。
試すようなことはしたくない。でも・・・
「あの、知っていると思うんですが、実は私、今度三宅さんの代わりに店長になることになりました。辞令が出たらお話ししたいことがあるのでその心構えをしたいので大体いつくらいに辞令が出るのかだけでも教えてもらえませんか?」
助手席に乗り込み、エンジンをかけた社長にさりげなく聞いた。
「・・・店長?ああ、そうだったな。いつだったかまた確認しておくよ。それよりみぃはこっちの話し方のほうがいいんだな。この話し方は威圧感があるし、あいつみたいなほうがお前は好きなんだろうなと」
「い、いいえ。私はその話し方の社長がいいです」
「もう好きだとは言ってくれないのか?」
「そ、それは今度また言います」
「そうか。楽しみにしてる。みぃ俺もお前に話したいことがある。そのときに俺の話を聞いてくれないか」
コクンと頷くと、「じゃあ帰るか」と車を走らせた社長。私たちはこの車に乗り込んで一度も目を合わせないまま、互いに他愛ない話を続けた。私は、社長への告白をする。
社長は・・・冷徹社長の秘密を話すはず。三宅さんの言葉が さっきの社長の態度で確信に変わったから。
「一ノ瀬社長は、本当の社長じゃないかもしれない」