冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
「嘘。私が知ってるジョルフェムは違う。雑誌には取り上げられてるし、大学生の三人に一人がジョルフェムのバッグを使ってる。みゆちゃんが言ってるのは対象外の女子中高生でしょ?それに社長がワンマンなんて聞いたことないよ」
焦りながらも否定をする私に、みゆちゃんは大きく首を振る。嘘だ。ジョルフェムがそんな風に思われているなんて嘘だ。
私の好きなジョルフェムはみんなから愛されるバッグブランドなんだ。
「深月さんは、ジョルフェムが大好きだから客観的に見たことがないんだと思います。ジョルフェムはフェミニンイメージが強く、一部の人からは受けていますが、最近はその人たちも他ブランドへ流れています。そして、実は、私の彼氏が雑誌編集部に勤めているのですが、近々、ジョルフェムの社長の記事が大々的に出るみたいなんです」
とりあえず頭が痛い。ズキズキズキズキと音を立てる。聞きたくない、聞きたくないよ。だって、そんなの全部嘘だ。
「・・・み、深月さん?!深月さん、ちょっと大丈夫ですか?深月さん、深月さん」
もう、何も聞きたくないと目を閉じた途端、そのまま何も聞こえなくなって、意識を手放したんだと気がついたのは、病院のベッドの上だった。
焦りながらも否定をする私に、みゆちゃんは大きく首を振る。嘘だ。ジョルフェムがそんな風に思われているなんて嘘だ。
私の好きなジョルフェムはみんなから愛されるバッグブランドなんだ。
「深月さんは、ジョルフェムが大好きだから客観的に見たことがないんだと思います。ジョルフェムはフェミニンイメージが強く、一部の人からは受けていますが、最近はその人たちも他ブランドへ流れています。そして、実は、私の彼氏が雑誌編集部に勤めているのですが、近々、ジョルフェムの社長の記事が大々的に出るみたいなんです」
とりあえず頭が痛い。ズキズキズキズキと音を立てる。聞きたくない、聞きたくないよ。だって、そんなの全部嘘だ。
「・・・み、深月さん?!深月さん、ちょっと大丈夫ですか?深月さん、深月さん」
もう、何も聞きたくないと目を閉じた途端、そのまま何も聞こえなくなって、意識を手放したんだと気がついたのは、病院のベッドの上だった。