毎日だって好きって言うよ。

放課後、先輩と過ごす時間がある。


それだけで、1日がこんなにもハッピーだなんて、本当恋って不思議だ。


普段お経みたいに聞こえる歴史の授業だって、今日はまるで音楽を聴いてるみたいだった。


教室の窓から見える風景も、学校の匂いも、全部がいつもと違って感じて、


ドキドキしてワクワクして、また先輩のことを考える。


あーもう!

私、このままだと先輩でいっぱいになって、爆破しちゃうよ!



「さて。問題は友野さんですね。」


「……」


さっきから黙ったままの友野に、しーちゃんはジロリと横目を向ける。


「友野さん。どうかしました?何だかとっても面白くなさそうなお顔ですぜ?」


「…うるせーシゲ。お前に俺の気持ちが分かるもんか…」


なぜかニヤニヤと楽しそうなしーちゃんに、なぜか鬱々としている友野。


「友野…ごめんね?部活もあるのにさ。一番面倒な係になっちゃったし…。友野の気も知らず一人浮かれてごめん」


反省の気持ちを込めてシュンとすれば、


「ちげぇ…そんなのはいいんだ。問題はそれじゃなくて…あーもうっ…くそっ」


一人ブツブツ言っている友野。
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