毎日だって好きって言うよ。

最近の友野はわけ分からないことが多い。


思春期なのかしら。


「ゴホン…とにかくお前さ、浮かれてんのはいいけど、気を付けろよ?」


「気を付ける?何?陽伊代、なんかあったの?」


「あ…あー…うん。実は…」



そう。


実はこの居残り作業、楽しみなことばかりではない。



体育祭実行委員は、男女1名ずつのペア。


つまり、私に友野という相方がいるように、先輩にもペアの女子がいるわけで、


「そのペアの女子が曲者なんだよ」


友野は購買で買ったパンを頬張りながら眉をしかめてそう言った。


「曲者?」


「うん。実は、悠太先輩のお遊び相手の中の一人みたいで…」


悠太先輩のお遊び相手の女子は、多分星の数ほどいる…

て言ったらさすがに言い過ぎかもしれないけど、やっぱり沢山いるわけで、


その方々は、悠太先輩を自分のモノにしようだとか、そんなことは考えてない。


まぁ、そんなことを考えたところで悠太先輩はどこか1つに留まることなんてしないわけで、

恐らくみんな無意味だと思っているんだろう。


だけど、

そんな女子達は、悠太先輩を誰かが一人占めしようものなら容赦はない。
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