毎日だって好きって言うよ。

そもそも、悠太先輩が私に優しくする理由なんてないわけだし。


もしかしたら、今日も残ってくれなかったりして…?



うぅっ…ダメだ…


どんどんネガティブになっていく。



だけど…



「き、今日はきっと残ってくれるはずっ!」


うん!

きっとそう!


私は悠太先輩を信じてる!


悠太先輩は、女遊びはしても人を傷付けたりするような人じゃないから!



しーちゃんと友野が、何となく心配そうな表情で見てくる。


だけど、私はそれに大丈夫!と笑って見せた。







ところがどっこい。



「何だよ。結局今日も俺らだけじゃねーか」


友野は去年のプログラムを眺めながら、苛立ちを含んだ声でそう言う。


「煩いなっ!黙ってデザイン考えなよ!友野っ!」


「おまっ…人に当たんじゃねー!」


「友野のハゲ!チビ!」


「あ。言ったな!今一番言っちゃいけないやつ言ったな!」



今さっき、悠太先輩から記念すべき2回目のラインが来た。


【今日も残れない。ごめんね】


そして、もう一通。


【岸中も】



先輩…。

これって…。


昨日に引き続き、岸中先輩とデートってことですか…?
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