毎日だって好きって言うよ。

仕事と私ほったらかして、そういうこと出来ちゃうんですか?


うぅ…先輩の先輩の…


「先輩のイケメン!ハンサム!王子様!」


「1ミリもディスってねぇぞ」


うわーん!と机に突っ伏する私。


そんな私を友野は「まったく…」と言いながらも頭を撫でてくれる。



「あんなヤツ、やめればいいのに…」


「……」


友野の言いたいことは分かる。


昨日岸中先輩に言われた通り、誰がどう見たってコレは叶うはずのない恋だ。


きっと今だって、悠太先輩の頭の中にはこれっぽっちも私のことなんてなくて、


当然、悠太先輩と過ごせるこの時間を楽しみにしているのはあたしばかりで……。


正直、心が折れそうなことなんて、今までだって何度もあった。



だけど…それでも…–––––



「やめないよ。」


私の頭を撫でていた友野の手が止まる。


「絶対にやめない。先輩が私でいっぱいになるまで、毎日だって好きって言う」


「…お前な…。こんな人に仕事押し付けて、女遊びしてるようなヤツだぞ?」


「うん。それでも。」


しばらく見つめ合った後、友野が諦めたように先に目を逸らした。


「恋は盲目…か…」


そうポツリと呟くと、


「後で泣く羽目になっても、俺は知らねぇからな。」


そう言ってまた、手元のプログラムを読み出した。
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