毎日だって好きって言うよ。
「全校生徒分のプログラム作成を2人でやんのかよ。4人だってキツイぞ。普通」
途方に暮れるとは、こういうことを言うんだろうな。うん。
「ととと、とにかく落ち着きたまえ。友野氏よ。ままま、まずはコピーを…て何部刷ればいいの!?」
「お前が落ち着け。
刷る部数とか書いた紙、そこにあったぞ。
取り敢えず、足元の事から片付けてこうぜ」
さすが友野!
背は小さいけど器はデカイ!
私たちは出来上がったプログラムの原本を持って、印刷室に向かった。
*
「さすがに、悠太先輩に協力要請した方がいいのかなぁ…」
コピー機の音の響く印刷室。
私は友野と一緒に、一枚一枚コピー機から吐き出される用紙を眺めていた。
「お前さ、最近も先輩に会いに行ってんの?」
「うん。告白だけは、毎日かかさず。もちろん軽くあしらわれてお終いですが…」
もう最近じゃあれね。
「先輩好きですっ!」「はいはい。じゃーね」
みたいな…
新種の挨拶かって感じになってきてるけどね。
「…ふーん…。その時さ、居残り作業参加してくださいとは言わないの?」
「あー…うーん…それは言わない」
友野は「なんで?」と言って私の顔を覗き込む。