毎日だって好きって言うよ。

「全校生徒分のプログラム作成を2人でやんのかよ。4人だってキツイぞ。普通」


途方に暮れるとは、こういうことを言うんだろうな。うん。


「ととと、とにかく落ち着きたまえ。友野氏よ。ままま、まずはコピーを…て何部刷ればいいの!?」


「お前が落ち着け。

刷る部数とか書いた紙、そこにあったぞ。
取り敢えず、足元の事から片付けてこうぜ」



さすが友野!

背は小さいけど器はデカイ!



私たちは出来上がったプログラムの原本を持って、印刷室に向かった。







「さすがに、悠太先輩に協力要請した方がいいのかなぁ…」


コピー機の音の響く印刷室。


私は友野と一緒に、一枚一枚コピー機から吐き出される用紙を眺めていた。


「お前さ、最近も先輩に会いに行ってんの?」


「うん。告白だけは、毎日かかさず。もちろん軽くあしらわれてお終いですが…」


もう最近じゃあれね。


「先輩好きですっ!」「はいはい。じゃーね」


みたいな…


新種の挨拶かって感じになってきてるけどね。


「…ふーん…。その時さ、居残り作業参加してくださいとは言わないの?」


「あー…うーん…それは言わない」


友野は「なんで?」と言って私の顔を覗き込む。
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