毎日だって好きって言うよ。

…っ!


すると、本から視線を上げた先輩と不意に目が合ってしまって…


わわわ!!!どうしよっ!!!


見てるのバレた!!!



「こ、ここのところ、寒くなってきましたね!
先輩、ここで寝たり本読んだりして寒くないんですか?」


誤魔化す為に必死に話題をふると先輩は、


「んー。俺こう見えて体温高いんだよね。
涼しくていい」


また本に視線を戻しながらそう答えてくれる。


「意外です。先輩寒がりなイメージだから…」


「何そのイメージ。」


ジト目で私を見る先輩に、テヘッと笑ってみせる。


だって先輩。

絶対冬とか部屋出たがらなそうだし!


“寒いからヤダ”とか…ぷぷっ、言いそう言いそう!


「勝手に変な妄想しないで下さい。」


「え!?何で分かったんですか!?」


「ピヨちゃん全部顔に出ること、気づいてないでしょ?」


全部!?!?

つまり私の思考はダダ漏れってコト!?


「は…恥ずかしぃ…」


「ふ。今さら?」


恥ずかしさで、熱くなった顔を両手で覆っていれば、


途端に冷えていた身体に温もりを感じて、顔を上げる。
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