毎日だって好きって言うよ。

「はい!陸上部なんです!!ああ見えて友野1年の中でも期待のホープなんですよ!!!」


「……」


あ。

いけね!


つい自分のことのように友野の自慢しちゃった!!


私は走るのが1番苦手で、いつも徒競走で無駄に恥をかいてたから、足が速い人ってつい尊敬しちゃうんだよね!


「…ピヨちゃんって、友野くんと仲いいよね」


「そうですね!仲は良い方だと思います!」


「ふぅん…」


ん?

なんだろ?


先輩にジッと見つめられて、何だか居心地が悪い。


すると、先輩は何だか少しふて腐れたように視線を逸らしてしまって…。


???


そ、そっか!

きっと、友野の話なんてどうでもいいんだよね!(←ひどい)


「あの…せんぱ… 「やだ。」


「え?」


始め何の事か分からず、つい聞き返してしまえば、


「ピヨちゃんと居残りはしないよ。」


そう言うと、先輩はまた本を読み出してしまった。


その言葉に、私はどうしてもショックを隠せない。


先輩…それって、どういう事ですか?



「それは…岸中先輩とのデートが…忙しいからですか…?」
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