毎日だって好きって言うよ。
こんな事聞きたくなかったのに…


嫌な感情が胸の中で膨れ上がって、いっぱいになって、どんどん溢れ出てきてしまう。


そんな私に先輩は冷たい視線を向けると、


「だったら何?」


そう言って今までにないくらい、私を突き放した。


“だったら何”?


つまり先輩。

否定はしないんですね?


私や友野が困っているのに、何とも思わないんですね?


私は、その場に立ち上がる。


先輩が貸してくれたコートも、膝の上にあったお弁当も、全部虚しく地面に落ちる。


先輩の…


先輩の…………



「先輩のあんぽんたんっ!!!!!!」



私はそれだけ言い放って、逃げるようにその場を走り去った–––––










「はぁ?本当に大丈夫なのかよ?」


「本当だってば!しつこいなー!!」



放課後。


今日も居残り作業に参加すると言って、友野が私の机まで迎えにきてくれたのを、私は今日はいいと断った。


「今日は、悠太先輩も岸中先輩も来てくれるみたいだしさ!今まで休んでた分、部活頑張ってきなよ!!」


はい。


皆様、お分かりの通り、コレは真っ赤な嘘でございます。
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