毎日だって好きって言うよ。

「俺と作業なんかすれば、岸中が黙ってないでしょ。ただでさえピヨちゃん“あっちの子達”に目つけられてるみたいだし」


「なっ…なぜそれを…！？」


「あれだけ俺に対して目立つ行動とってりゃ、誰だってそうなるよ」



お、仰る通りでございます…。


ですが先輩。

それは、自分ですこぶるモテるということを自覚しているお言葉ですよ？


いや、事実ですが…。


「まぁ…散々フラれてもそんな行動をとるのは、ピヨちゃんくらいだけどね」


先輩は、呆れているような…それでいてどこか面白がっているように笑う。


「岸中の火の粉がピヨちゃんにふりかかっても色々ややこしいからさ。君達との作業には興味ないってフリして、カモフラージュの意味も込めて岸中と帰ってたけど…。さすがに本当に何もしないってのは良心が痛むからね。君達が帰った後に作業してたわけ」


「まぁ、バレちゃったけどね。」そう言って先輩は眉を下げて笑う。



つまり先輩。


先輩は、私の為に岸中先輩とのデートに付き合って、

私の為に1人で大変な作業をしてたってことですか？


それって…


それって…


なんだか物凄く……–––––