毎日だって好きって言うよ。

『何?』と作業の手を止めて、上目遣いで私を見る先輩。


か、かわいぃぃ♡……って違うっ!!!



『私もこの時間に来て作業しますっ!』



友野が『おい。俺はどうなるんだよ』とボヤいているが、そんなの知ったこっちゃない。


この時間だったら、友野だって部活出てから参加出来るし!?


まぁ、その体力が友野にあるかは謎だけど。


って、私の都合でスマン!友野!



『だーめ。』



先輩はそう言うと、再び作業に戻る。


『何でですか!?』


『この時間に作業したら、帰り遅くなるでしょ。真っ暗な中、女の子1人で帰すのはさすがに気がひける』


“女の子”という言葉に、ついドキッとしてしまう私。


先輩私を女の子だと思ってくれてたんですね…。

って、ホロリとしてるのも何かおかしいぞ!?


私は女の子!

間違いなく女の子‼︎


『それに、それじゃ意味がない。岸中は、俺とピヨちゃんが一緒に作業をしてるのが気に食わないんだから。

そんな事しようもんなら、刺されるかもね』


『刺さっ…!?』

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