毎日だって好きって言うよ。

『分かったよ。一緒に作業しよう。
これからは俺も通常の時間に参加するよ』


『せっ…先輩ぃぃぃ〜〜〜!!!』


抱きつこうとする私を、先輩はやっぱり顔面キャッチするけど、嬉しさのあまりそんなの気にならないもんねっ!


『へへっ』


ニヤけるのが止まらない私に、なぜか不満な表情の友野。


『まぁ、俺が守ればいい話だしね…』


そう先輩が呟いたのに、有頂天の私が気付くはずもなく、


文化祭準備も、とうとう佳境を迎えようとしているのです。





––––––


「なに上手くまとめてんの。何も問題は解決されてないじゃないの」


「えーーー!?」


「えーーー!?じゃないっ。あんたこのままだと、東阪親衛隊に抹殺されるわよ」


「で…ですよね…」



学校の校門に差し掛かれば、何も知らないクラスメイト達が「おはよー!」と挨拶してくるのに対し、真っ青な私と小気味良い笑顔のしーちゃんが同時に挨拶を返す。


「それにしても、東阪先輩も何でよりにもよってあんな性格悪魔と遊ぶかねー」


「あ。それ、私も昨日やんわり先輩に聞いた」


「へぇ。で?先輩は何て?」


「……“ヤるのに性格もなんも関係ないでしょ”って……」


「……………最低か。」
< 128 / 364 >

この作品をシェア

pagetop