毎日だって好きって言うよ。

「あんたさ、この間あたしが言ったこと、もう忘れたの?」


それは…


“もし今後まだ悠太を追っ掛け回すつもりなら、あたし達、あんたに何するか分かんないよ?”


ってやつですかね。


私ってやつはすこぶる記憶力が悪いのに、悲しいかな、こういうのは一言一句間違えずに覚えてられちゃうんですよね。


いらんわっ!

こんな能力っ!!



「なーに?ビビって声も出ない?」


岸中先輩の周りの女子達が、キャハハと高笑いする。


「それにしたって、悠太も魔が差したのかしらね。私とのデート断って、こんなまな板胸のブスの相手するとかさー。
恥ずかしくないのかな?みんなにこんなブスと居るとこ見られて」




…こんにゃろ…。


今こやつ…まな板って言いやがったな?


ブスは言われても仕方ないけど、まな板はちょっと言い過ぎじゃありませんこと!?


せめてさぁ。


洗濯板くらいにしときなさいよ!


若干の凹凸!!!


忘れないで!!!


口を突いて出そうになる心の叫びを唇を噛んで必死にこらえる。



落ち着くのよ!私!


ここで、挑発に乗れば相手の思う壺!
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