毎日だって好きって言うよ。
グラリと私の身体が傾く。


強い力で、悠太先輩に肩を引き寄せられたからだ。



「二度と俺に付き纏わないでくれる?」



………え?


先輩がそう言った相手は、私じゃなくて…



「ねぇ。岸中?」



岸中先輩にだった。



「な…んで…。ゆ、悠太おかしいんじゃない!?何であたしがっ…」


「俺さ、残念ながらブス専ではないんだ。」


「…は?」



「むしろ。岸中みたいなブス、お断り。」



平然とした顔で、ニッコリと微笑んでそう言う悠太先輩。



……こ、この人…。

今とんでもないこと言いましたけど!?


そんでもって手!!

先輩の手が私の肩にぃぃぃ!?!?



「わ…私がブスなら…その子はどうなんのよ!?」


もはや涙目の岸中先輩がそう叫ぶ。



すごい自信ですね。

でも…


おっしゃる通りですぅぅぅ!!!



「何言ってんの?ピヨちゃんは可愛いよ?」



!?!?!?


これは…


一体何が起きてるの!?!?



先輩の腕が、背後から私を抱きしめるように回ってきて…


––––ムギュ!



「ほら。小動物みたいで可愛いでしょ?」
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