毎日だって好きって言うよ。
嬉しそうにそう言う先輩に、なぜかタコ顔にされる私。
「しぇ…しぇんぱひ…」
「もういいっ!!!悠太のバカッ!!!」
「あ…」
そんな捨て台詞を残して、岸中先輩とその仲間達は走り去っていった。
「あーぁ。これで体実の仕事、一人分増えちゃうね」
「あ。元からか」と言って、悠太先輩はカラカラと笑う。
私の両頬をブニブニと潰しながら…。
「あにょ…しぇんぱひ……」
「あー。ごめんごめん。つい」
両手をパッと離して、私から離れていく先輩。
それなのに、先輩が触れていた私の身体の部分には、先輩の体温が残る。
しーちゃんにくっつくのとはわけが違う。
硬くて、ゴツゴツしてて、私なんかよりずっと高い体温。
先輩は間違いなく、男の人だ。
先輩のお遊び相手の方達よ…。
なぜあんなに先輩にくっつくことが出来るのだ!!
私なんか…既に…色々キャパオーバーでしゅ…。
「ピヨちゃん!?」
プシューと音を立てて、空気が抜けたようにその場にヘタリ込む私。
目が回る。