毎日だって好きって言うよ。

「大丈夫?ピヨちゃん」


「は…はいぃ…」


先輩は私の顔を覗き込むと、ものすごく無邪気な顔で、プハッ!と吹き出した。



「ほんっと、ピヨちゃんむちゃくちゃ!」


「は、はいぃぃ…」



自分でも、大いに自覚ありです。


「あんなの、言わせておけばいいのに。
俺の周りの女の子達なんて、みんな俺をアクセサリーくらいにしか思ってないんだから。
いちいち反応してたら、疲れちゃうよ?」



先輩…。


そんな当たり前みたいに言わないで下さい。


そんな平然とした顔で、


そんな悲しいこと…言わないで下さい…。



「でもっ…先輩は、アクセサリーなんかじゃないでしょ?」


「…え?」


「先輩は、ただの飾りなんかじゃないです。人を引き立てる為の物なんかじゃないです。

悠太先輩は中身だってとっても素敵なのに、あんな風に外側しか見てないあの人達を見てたら腹が立ってきて…」


あの人達は、私なんかよりずっと悠太先輩の近くにいるのに…


きっと0の距離にだってなったことあるのに…


悠太先輩の中身をちっとも見ていない。
< 137 / 364 >

この作品をシェア

pagetop