毎日だって好きって言うよ。
悠太先輩は突き放したりするけれど、それも私を傷付けない為の優しさで、
たまに凄く温かい気持ちをくれて、
ちょっと意地悪だけど、その後に見せる笑顔はまるで子供みたいに無邪気で。
今だって、こうやって私を助けに来てくれて…。
そんな悠太先輩の上辺しか見ていない岸中先輩に感じたのは、“憤り”以外のなにものでもなかったんだ。
「…だからって、挑発に乗らないの」
「は…反省してますぅ…」
先輩の手が、ポンッと私の頭に乗っかる。
「ほんとピヨちゃんは、いじらしいくらい可愛いね」
「えっ!?!?」
ボンッ!と音がする勢いで赤くなる私の顔。
先輩は、見惚れるくらい優しい顔で笑っている。
い、今のどこに可愛らしい要素が…!?
「…せ…先輩は、目が悪いんですね…」
「ん?俺コンタクトだからよく見えてるけど」
首を傾げる先輩。
その仕草、反則なんですってばぁぁぁ!
「だ、だって…岸中先輩美人さんなのに、ブスとか言ったり…。私なんて…自分で言うのもなんですが…THE平均フェイスなのに…か、かかかか…」
可愛いとか!