毎日だって好きって言うよ。
瀬尾君は、すかさずその隙を突いて1位に!!
「やったね!陽伊代っ!」
私の肩をバシバシ叩くしーちゃん。
「う…うん。だけど、あの人大丈夫かな?」
転倒した男子はすぐさま立ち上がるも、その時の順位はすでに最下位。
転倒もリレーには付き物な事は分かってる。
だけど、みんな頑張ってるのは一緒だもん。
あの人だって転びたくて転んだんじゃないわけだし…。
なんだかちょっと切ないな。
そうこうしてる内に、瀬尾君のバトンがアンカーの友野に渡る。
「これなら余裕で決勝に進めそうね」
しーちゃんって、何だかんだ友野の事を1番信用してるんだよね。
まだ友野走り出したばっかりなのに、友野なら大丈夫って、もう思ってる。
何だか微笑ましく感じた。
そんなしーちゃんの横顔を見ながらニヤニヤしていると、いきなり辺りがどよめき出して、
私は、反射的にリレーに目を戻す。
「ちょっ!陽伊代!あれ!!!」
「………っ!!」