毎日だって好きって言うよ。
「んじゃ帰るか」と言って友野は前を歩き出す。



私は、友野としーちゃんと帰るのが日課だ。


しーちゃんが用事があれば、こうして友野と。


友野に部活があればしーちゃんと帰る。


週に2、3回は3人で帰るし、クラスだって一緒だから、とにかく私達は何をするにも一緒だ。



ちなみに、友野としーちゃんは小学校からの幼馴染らしい。


しーちゃん曰く、「腐ってカビの生えた腐れ縁」らしいけど、なんだかんだいいつつ2人は息ピッタリなんだよね。


私は、高校に入ってすぐに2人と仲良くなった。


後から2人に加わったのにも関わらず、この2人といるとずっと昔から仲良くしているような、そんな錯覚に陥るから不思議だ。


もしかしたら、前世ではこの2人と兄弟か何かだったのかも。なんて、本気で思う。


いや、基本この2人は私のお世話をやいてくれているから、ひょっとしたらお父さんお母さん?


「なぁ。陽伊代」


「何?パパ」


「誰がパパだ。」


おっと。間違えた。
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