毎日だって好きって言うよ。

「悠太先輩っ!そろそろ離し…」


「ご褒美、くれるって言ったでしょ?」


「…っあ!」


後頭部から首の後ろを優しく撫でられて、思わず身をよじる私。


「ピヨちゃんやらしー声。ちょっとヤバイね」


「!?!?」


…なんと、手慣れたものでしょう。


悠太先輩は、ゴロンと私ごと態勢を変え、今度は覆い被さるように私の上に。


いつもより切な気な表情で私を見下ろす悠太先輩の綺麗なお顔。


悠太先輩のものとは思えないような、男の人の強い力で手首はガッチリとホールド。


身動き一つ取れない。



こ…これはっ!!


いわゆる…そういう!?


いやいやいや!


待てよ!?


確かに、ご褒美は何でも…みたいな事言っちゃいましたとも!


でも、あれ!?


こういうのって…あれ!?


こんなに何も前触れなく起こるものなの!?


これじゃ、準備も何もあったもんじゃない!


下着上下バラバラだったらどうするの!?


って、私今日どうだったっけ!?(混乱)


てかてか、まずそんな事よりも!!


こういうのは、ちゃんと好き合ってる者同士がしましょーよ!!!


私は、先輩の事が大好きだけど!


先輩は…違うじゃないですか!!


そんなの……いやだっ!!
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