毎日だって好きって言うよ。
「肥田ゴリラの話、何だった?」
「んー。次の中間で赤点取ったら、留年決定だって」
「うわっ。マジかよ…。お前やべーな」
「やべっすな。」
下駄箱でローファーに履き替え、昇降口を出る。
秋の夕暮れを知らせるように、空が茜色になり始めていた。
校門まで続く道には、まだ下校途中の生徒がまばらにいて、悠太先輩はいないかな。なんて、つい辺りを見回してしまう。
もうこれは癖のようなもんだ。
「陽伊代おっせぇ」
そんな私の癖を知ってか知らずか、強く私の手を引いて、足早に校門を出ようとする友野は、少し不機嫌な顔をしてる。
帰るだけなのに急かすんじゃないよ。
セッカチ友野が。
「お前さぁ。あの先輩のせいなんじゃねーの?」
学校から駅までの道を歩いていると、未だむっつりした顔の友野が突然そんな事を言い出した。
「え?何が?」
「お前が頭悪いのがだよ」
おい。
頭悪いは言い過ぎだろが。
「それが何で悠太先輩のせいなのよ」
「…だってお前、あの人の事で四六時中頭いっぱいだろ?」
「……」
まぁ。それは認める。
「んー。次の中間で赤点取ったら、留年決定だって」
「うわっ。マジかよ…。お前やべーな」
「やべっすな。」
下駄箱でローファーに履き替え、昇降口を出る。
秋の夕暮れを知らせるように、空が茜色になり始めていた。
校門まで続く道には、まだ下校途中の生徒がまばらにいて、悠太先輩はいないかな。なんて、つい辺りを見回してしまう。
もうこれは癖のようなもんだ。
「陽伊代おっせぇ」
そんな私の癖を知ってか知らずか、強く私の手を引いて、足早に校門を出ようとする友野は、少し不機嫌な顔をしてる。
帰るだけなのに急かすんじゃないよ。
セッカチ友野が。
「お前さぁ。あの先輩のせいなんじゃねーの?」
学校から駅までの道を歩いていると、未だむっつりした顔の友野が突然そんな事を言い出した。
「え?何が?」
「お前が頭悪いのがだよ」
おい。
頭悪いは言い過ぎだろが。
「それが何で悠太先輩のせいなのよ」
「…だってお前、あの人の事で四六時中頭いっぱいだろ?」
「……」
まぁ。それは認める。