毎日だって好きって言うよ。
「だからって、テストの点数が悪いのは悠太先輩のせいじゃないよ」


「そうか?俺にはあの先輩がお前に悪影響を与えてるとしか思えねーけど。
今日だって…」


何やらひとりでブツブツ言い出す友野。


どうやら友野は悠太先輩のことが、あまり好きではないらしい。


根が真面目などストレートマン・友野からしたら、お遊びばかりしている変化球の神・悠太先輩は、どうしても受け入れ難いものがあるみたいだ。


友野は、いつか私が先輩に傷付けられるんじゃないかといつも心配してる。


友野はバカだよね。

悠太先輩はそんなことしないのにさ。


悠太先輩が、自分に本気で近付いて来る子とは遊ばず、むしろ突き放すのは、その子を傷付けない為だってこと私は知ってるんだから。


「友野は無駄な心配ばっかりで、絶対いつかハゲるね。てか、ハゲろ。」


「うっせ!ハゲるか!つーかお前がハゲろ!わーっしゃしゃしゃっ」


「ちょ!やめて!髪の毛グシャグシャじゃん!」


友野に乱された髪を手ぐしで整えながら、私を指差して笑っている友野をじとっ睨む。
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