毎日だって好きって言うよ。
「見られたくなかったんだよ」
「え?」
「……弱ってるトコ……ピヨちゃんには……」
そう言って顏を背けた悠太先輩の耳は、熱のせいだろうか?真っ赤だ。
「……そうですよね。気のおける人以外に辛い姿って見せたくないものですよね……。
私、絢先輩を呼んできます!!悠太先輩は少し待っててくださいね!!」
そう言って、もう一度ドアノブに手をかければ……
「かっこ悪いだろ?」
「……え?」
「男は女に見せたくないの。熱なんかでダウンしてるとこなんて……」
「で…でも、絢先輩には……」
「だから、さっきから何で絢なの?絢は、俺の中で女じゃないよ」
え……?
どういう事?
「だって絢先輩は、悠太先輩の初恋の相手で……ふたりは初恋同士だって……」
「一体誰からそんなこと聞いたの?」
「……高梨先輩が……」
そう言ってはっと口を押さえる。
これってもしかして、内緒だったのかも……。
それを聞いた悠太先輩は、やっぱりなというように大きなため息をつく。