毎日だって好きって言うよ。

–––––グイッ


「きゃっ……」


気付けば私は、悠太先輩に抱きしめられていた。


「特別だよ」


「……え?」


「ピヨちゃんは、とっくに特別だって言ってるの」


私の耳にかかる悠太先輩の息が熱い。


私に触れている身体も熱い。


「俺が優しくするのも、思わせぶりなことをするのも、ピヨちゃんだからなんじゃない?」


先輩の熱でのぼせてしまいそう。


「もう少し、待っててよ。ちゃんと自分の中で整理つけるから。それまで、空回りでもなんでもいいから、バカみたいに俺を追っかけててよ」


「悠太先輩……それって……」


そんな言葉……私、自惚れちゃいますよ?


私バカだから、言葉のまんま舞い上がっちゃいますよ?


悠太先輩は、私から少し身体を離すと、


「ピヨちゃんには降参だね」


そう言って眉を下げて笑った。




まさに、予想もしていなかった展開。



私が……悠太先輩の……特別……!?!?


そんなまさか!!

これ、何かのドッキリでしょ!?


テッテレー♪って誰かが来るやつでしょ!?
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