毎日だって好きって言うよ。
俄かには信じられない私が、真っ赤になって、口をパクパクさせたままフリーズしていると、
「俺少し寝るから」
そう言って手を差し出して来る悠太先輩。
えっと……
「……わん?」
「いや、お手じゃなくて…あーもうっ」
「わっ!!」
繋がれた手は、熱くて硬くてゴツゴツしてて、
驚くほど大きくて……。
「俺が寝るまででいいから、こうしててよ」
「……っ!」
手を繋いだまま、私ごと布団に引きずり込みそう言う悠太先輩に、私はドキドキし過ぎて言葉も発せられない。
「大丈夫。襲ったりする元気、今はないから」
「襲っ……!?」
「今はね」
悠太先輩は、口元に意地悪な笑みを浮かべると、私の手の甲を自分の額に当てるようにして、目を瞑ってしまった。
直ぐに握っていた手の力が緩んでいく。
「寝ちゃった……?」
こんなに汗かいて、手も額もこんなに熱くて、まだ辛いんだよね。
それなのに、私を抱きしめた腕の力は強かった。
悠太先輩に出逢ってすぐの時には考えられなかった。
悠太先輩のこんなに近くにいる自分。
こんなに悠太先輩を愛しいと思ってる自分。