毎日だって好きって言うよ。
付き纏ってる上に(自覚あり)頭まで悪いなんて!!


これじゃ、好きになって貰える要素ゼロじゃん…!!



軽く脳内一人パニックを起こしながら、味なんか感じない唐揚げ丼をトボトボと食べていると、


「いいこと思いついた!」


と言って、突然しーちゃんがポンと手を叩く。



「東阪先輩!次の中間テストで陽伊代が留年を免れたら、何か陽伊代にご褒美もらえませんか?」


「ぶほっ…!?」


しーちゃんのあまりに唐突な提案に、私は思わず唐揚げが鼻から飛び出しそうになる。


なっ…!

どさくさに紛れて何言ってるのこの子は


恐ろしいっ!!!!


「ご褒美?」


「ハイ!東阪先輩からご褒美もらえるなんて、この子にとって物凄いモチベーションになると思うんです」


「…ふーん。」



いやいやいや!

確かにモチベーションが上がらないとは言ったけど!

ここで断られたら逆にモチベーション下がるんだってば!


しーちゃん先輩を買い被りすぎ!



「もうしーちゃん!悠太先輩がそんなの承諾してくれるわけ…」


「いいよ。」
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