毎日だって好きって言うよ。
「最初は単なる噂かと思ってたけど、どうやら本当みたいね」
「そうみたいですね……」
確かに近頃、悠太先輩がよくひとりでいるなとは思ってた。
いつも悠太先輩の周りにいた女子の群れが、みんな遠巻きに彼を見るようになって。
逆に私は悠太先輩に近付きやすくなった気がして、あれ?とは思っていた。
「私が原因みたいになってるのが謎だけど……。これじゃおちおち移動も出来やしない」
「何言ってんの?事実、そんなようなもんじゃない。言われたんでしょ?“特別”って」
「うっ……まぁ……」
悠太先輩のお家に行った日の出来事は、友野としーちゃんには次の日に話した。
というより、結局あの日学校をサボってしまった私。
その頃学校では、朝、下駄箱で私が元気に前日のお笑い番組の話をしていたという話が肥田先生の耳に入ってしまったらしく、これはどういうことだと肥田先生が怒り出したらしい。
それを上手いこと言って宥めてくれたのが、友野としーちゃんらしく……その日の内に、
“一体何がどうしてサボりになったのか、明日洗いざらい話してもらうから”
と怒りマークのついた猫があん?って睨みつけてくるスタンプと一緒にラインで送られてきた。