毎日だって好きって言うよ。

ずっとずっと夢見てたんだ。


こうやって、悠太先輩と一緒にいられる日を。


本当だったら、泣いて喜びたい。


今すぐにでも伝えたい。


悠太先輩が大好きだって……。




だけど、ふと考えてしまうんだ。


この幸せは、何かと引き換えに成り立っているんだって。


私は、友野という大切な友達を失ってでも、悠太先輩と幸せになりたいんだろうか?


悠太先輩にその価値があるかとか、そういうことじゃないの。


私に、そんな権利があるの?


私はいつかどこかで、後悔してしまうんじゃないだろうか?


友野がいる未来を選ばなかったことを……。


そう思ってしまうくらい、私にとって友野は大切な存在だった。


簡単に切り捨ててしまえるような、存在なんかじゃなかったんだ。



「……ピヨちゃん。この前話したでしょ?今日、ちゃんと俺の気持ちを言うって」


真っ直ぐ私に向けられた瞳に、私の心臓は跳ね上がる。


「ちゃんと、伝えた方がいいと思うから、今から言ってもいい?」


「……はいっ……」
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