毎日だって好きって言うよ。

………………え？


「えっ…と、今何て？」



「諦めて欲しいんだ。俺のこと」



ちょ……ちょっと待ってよ？



さっきまで、あんなに良い雰囲気だったのに、何で急にこんな展開になってるの……？



上手く頭が追いつかない。



「前々から思ってたんだ。ピヨちゃん、いくら俺が突き放しても諦めてくれないでしょ？どうやったら諦めてもらえるんだろうって」


悠太先輩の声が、水の中にいるみたいにくぐもって聞こえる。


「それでさ、思ったわけ。一回恋人気分味あわせてあげれば、満足して諦めてくれるんじゃないかってさ」


何を……言ってるの？


「だからさ、こうやってデートしてみたけど、もうこんな茶番はお終い」


何でそんな、作り笑顔を貼り付けて……そんな言葉を言うの？


「満足したでしょ？だから、もう俺のことは諦めてよ」


「それ……本気で言ってますか……？」


「もちろん。あれ？もしかして俺が本気でピヨちゃんを好きになるとでも思った？
言ったでしょ？
俺は、今も、これから先も、誰かを本気で好きになることは絶対にない」