毎日だって好きって言うよ。
13♡想いと想い
〜♪♪♪
スマホのアラームが鳴ってる。
カーテンの隙間からは柔らかい朝の日差し。
香ってくるのは朝ごはんの香り。
今日は多分、シャケとお味噌汁。
私はアラームを止めて、ゆっくりと重たい身体を持ち上げる。
さぁ。
今まで生きてきた中で、最も憂鬱な1日の始まりだ–––––。
朝の身支度を済ませ、1階のダイニングへ。
そこには、キッチンの中でせかせかと動くお母さんと、ダイニングテーブルでスマホを弄りながらマグカップの中身をすするお姉ちゃん。
「陽伊代!やっと起きてきたの!?新学期早々遅刻しちゃうじゃないの!お姉ちゃんとっくに食べ終わったわよ!」
「んー」
「んーじゃなくて……なにその頭!?あんたちゃんと鏡見た!?キノコみたいになってるわよ!?」
「んー」
お姉ちゃんの隣の椅子に座れば、お姉ちゃんがスマホに向けていた視線を私へと移す。
「おはよ。あんた大丈夫?最近輪をかけて様子がおかしいけど。…てあんた。カーディガン裏表逆」
「んー」
「だめだこりゃ」と顔をしかめて、諦めたようにため息をつくと、お姉ちゃんは席を立ち「行ってきます」と言ってダイニングから出て行った。