毎日だって好きって言うよ。
「新学期早々、遅刻する気かお前」
「何でいるの」
「お前冬休みの間、家に篭ってただろ?ずっと顔みてねぇし……」
「?」
「早く会いたかったんだよ」
「……っ!」
友野と私の間をむず痒い空気が流れて、私達はもじもじしながら沈黙する。
友野に会うのは久しぶりだ。
あの日以来、一度も会ってない。
あの日友野は、私が泣き止むまでずっと側にいてくれた。
背中をさすりながら。
身体に降り積もる雪を払ってくれながら。
私が泣き止んだら、“風邪引くなよ!”とだけ言って帰って行った友野。
私は結局、友野に何の返事もしていない。
その次の日、私は見事に高熱を出して、それも結構こじらせて、長引いた風邪を引きずって年末年始も家に引き篭っていたから、あれから一度も友野に会わないまま、今日という日を迎えてしまった。
どうしたものか……。
結構気まずいぞ。
「陽伊代。早速で悪いんだけどさ……」
「……なに?」
「俺ら、付き合わねぇ?」
「え!?」
早速過ぎるだろうがっ!
ちょっとは空気を読め!
「俺のこと嫌いか?」
困惑している私の顔を不安気に覗き込んでくる友野。