毎日だって好きって言うよ。
*
「……ん」
無機質な天井。
鼻に付く薬品の香り。
おぼろげだった意識が、一気に覚醒していく。
「って、どこだここーーーーーー!?」
ガバッと布団を剥いで起き上がれば、
「いっ!」
額に鈍い痛みが走って顔をしかめる。
痛みの出どころを触ってみれば、小さなたんこぶらしきものが出来ているようだ。
私の膝の上には起き上がった時に落ちたのか、たんこぶを冷やしていたと思われるアイスノンが落ちている。
あれ……?
私、何でこうなったんだっけ?
さっきのは…夢?
私を背負ってくれていたあの人は…––––
「起きた?」
その声に、淡い期待を込めて顔を上げれば、
「お前、貧血で顔面からぶっ倒れたらしいぞ」
「友野……」
ベッドを仕切るカーテンから、ペットボトル片手に友野が入ってくる所だった。
友野は、スタスタとベッド脇に移動すると、カタンと音を立ててパイプ椅子に座り、
「ん。やる」
と言って、スポーツドリンクを私に手渡してくれる。
「ありがと……。友野が、ここまで運んでくれたの?」
スポーツドリンクを受け取ってそう聞けば、
「………あぁ。まぁ…な」
と、友野が視線を泳がせる。