毎日だって好きって言うよ。




「……ん」


無機質な天井。


鼻に付く薬品の香り。


おぼろげだった意識が、一気に覚醒していく。


「って、どこだここーーーーーー!?」


ガバッと布団を剥いで起き上がれば、


「いっ!」


額に鈍い痛みが走って顔をしかめる。


痛みの出どころを触ってみれば、小さなたんこぶらしきものが出来ているようだ。


私の膝の上には起き上がった時に落ちたのか、たんこぶを冷やしていたと思われるアイスノンが落ちている。


あれ……?

私、何でこうなったんだっけ?


さっきのは…夢?


私を背負ってくれていたあの人は…––––




「起きた?」


その声に、淡い期待を込めて顔を上げれば、


「お前、貧血で顔面からぶっ倒れたらしいぞ」


「友野……」


ベッドを仕切るカーテンから、ペットボトル片手に友野が入ってくる所だった。


友野は、スタスタとベッド脇に移動すると、カタンと音を立ててパイプ椅子に座り、


「ん。やる」


と言って、スポーツドリンクを私に手渡してくれる。


「ありがと……。友野が、ここまで運んでくれたの?」


スポーツドリンクを受け取ってそう聞けば、


「………あぁ。まぁ…な」


と、友野が視線を泳がせる。
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