毎日だって好きって言うよ。
悠太先輩の腕に、ネイルで尖った指を絡めて、私が見てもうわって思うほどの美人さんが私を見ていた。


その美人さんと視線が合わさり、その時なぜか分からないけど一瞬微笑まれた気がした。



「ごめん絢(あや)。先に行っててくれる?」


「オッケー。部屋片付けておくから、早く来てよね」


先輩にそう言われ、絢さんはあっさりと行ってしまった。



「それ。」


「え?」


「教科書、凄い落書きだね。それをわざわざ俺に見せに来たの?」


悠太先輩は、口に手を当ててクックッと喉を鳴らして笑う。


「ち、違いますっ…!!そこじゃなくてっ!
コレ!これ書いたの悠太先輩ですよね!?」


私は、教科書のある部分を指差して先輩の顔の前に突き出す。


そこには、歴史上の人物の肖像画に施した私のどうしようもない落書きと、


その横の吹き出しの中に書かれた


【ピヨちゃんガンバレ】


というメッセージ。
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