毎日だって好きって言うよ。

友野……。


私、今までずっと気付かなくてごめんね。


でも、今初めてちゃんと友野を男の人として見た気がするよ。


友野って、こんなにかっこいいやつだっんだね。


いつも側にいたのに、気付いてあげられなくてごめんね。


私、いつか後悔するかもね。


友野を好きにならなかったこと。



だけど……。



「私は…絶対に悠太先輩以外を好きになったりしないよっ」


視線と視線が交わる。


友野を真っ直ぐと見詰めて、溢れる涙もそのままに、私は友野に微笑んでみせた。


「…ふ。うるせぇよ。知ってるっつの」


そんな私を見て友野も顔を綻ばせ、それから私達は、

同時にぷっと吹き出してしまった。





もう、迷わない。


絶対に迷ったりしない。


私は、悠太先輩が好き。


何があっても、どんなことがあっても、悠太先輩が大好き。



やっぱり、このまま引き下がるなんて水島陽伊代の名が廃る!!


付き纏うなと言われても、苦手だと言われても、私の気持ちは真っ直ぐあの人に向かうだけ!!


悠太先輩の温かい手。


悠太先輩の優しい匂い。


悠太先輩のちょっと分かりにくい優しさ。


悠太先輩の優しい笑顔。


あれが全部作り物だったなんて、私はどうしても思えないんだよ。
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