毎日だって好きって言うよ。

あの中に1ミリでも“本当”があるのなら、きっとそこに悠太先輩の本音が隠されてる。



だったら、私がするべきなのはひとつだけ。



あの日、悠太先輩が私にしてくれたように、


今度は私が悠太先輩に一歩を踏み出させる番。


私がやらなくて誰がやる!


ぶつかってもいい。砕けたっていい。


私の取り柄はこれだけなんだから!



「…つ」


「?何か言ったか?」




「ふっかぁぁぁぁーーーつっっ!!!!」



「おまっ…ここ保健室だぞ!?何つー声出してんだっ」



ベッドの上に立ち、ガッツポーズで叫ぶ私を友野が慌てて止める。


野暮なことするんじゃないよ友野。


神聖な復活の儀式だぞこれは。



「ご復活おめでとうございまーーすっ!!」


「!」


カーテンから顔を出したのは、高梨先輩と絢先輩。そして、しーちゃん。


ニッて聞こえてきそうな笑顔で3人が並んでる。


「おまっ…いつからそこに!?」


どうやら友野も知らなかったようで、顔を真っ赤にしてうろたえている。


「いやぁー!ともぞうくん!君っ、オトコの中のオトコだね!ぼかぁ感動したよっ!」


目頭を押さえて、大袈裟に泣き真似をする高梨先輩。
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